蛍火の杜へ を見た話 (ネタバレ有り)
こんにちは。うさぎです。
今回は、ある一本の短編アニメ映画についての話を書いて行きたいと思います。
その映画とは、「蛍火の杜へ」です。
およそ2、3年前に見ました。
先に言ってしまいますが、感動で泣きました。
この記事では作品の内容について扱います。
勿論、ネタバレも含みます。
まだ見視聴だからネタバレはされたくないよという方は戻ってくださいね。
この作品は2011年に公開されました。
どこかで見たことがあるような絵柄だ...と思って調べましたら、やはり「夏目友人帳」の方と同じ作者さんで、製作スタッフさんも同じでした。
主人公の名前は、竹川蛍。女の子です。
毎年夏休みに祖父の家に遊びに来ています。6歳の時、妖怪が住むといわれる山神の森で迷子になってしまいます。そんな中、とある存在と出会います。
それが、ギンです。
ギンは銀髪で、キツネのお面をつけた少年でした。
道に迷って疲れてしまい動けなくなり、寂しさや怖さで泣いていた蛍を見かけたギンが、姿を現し声をかけます。
蛍は人間に出会えた安心感から、抱きつこうとします。
そりゃあまだ小学校に上がっていないような年齢ですから、怖いですよね。それに、妖怪が住むなんて言われたら普通森には入れないと思います。
しかし、蛍が抱き留めてもらえることはありませんでした。
そう、ギンにはある秘密があったのです。
おれは人間に触れられると消えてしまう。
消えるってのは消滅するって意味だ。山神様がそういう術をおれにかけてる。おれは人間に触れられたら最後。それでおしまいだ。
引用:蛍火の杜へ ギン
ギンは人間ではありません。そして妖怪でもありませんでした。
これが、この物語の中でのキーポイントですね。
蛍は反省し、触れることのないように気を付けます。
それにしても、ギンはカッコいいですね~!CVが内山昂輝さんで、ぴったりだと思います!
しかしながら、ギンがこういう設定の時点で、どことなく悲しい感じがします。やはり。この先が気になりますね!
蛍は、何度も勢い余ってギンに触れそうになります。その度に避けていられなくなったギンは木の棒を手に持ち、蛍に触れられてしまう前に棒で叩きます。
そこまで強く叩くわけではないですよ!?
そして、手を繋ぐことができない代わりに、木の棒の端と端をお互いに持ち、森の出口までギンは蛍を案内します。
蛍は、また明日会いに来ると約束し、森を出ます。蛍は探しに来た祖父に合流し怒られてしまいますが、祖父は妖怪に関する昔話をしてくれました。
ギンって、とっても優しいと思うんです。
ギンにとって、人間に触れられてしまうということは、消滅すること、すなわち死なんです。だから、絶対に蛍に触らせませんでした。
ですが、消滅することを嫌がる、つまり死にたくないのであれば、そもそも人間である蛍を助けるのはあまりにもリスクが高いと思うのです。
それでも、蛍を助けてくれました。
何度も触れられそうになる、という危機を与えられながらも、見捨てることなく森の出口まで蛍を送りました。
この優しさは、人間性に近いものだと思います。
ここで思い出さなくてはならないのは、ギンは人間ではないということです。
しかし、ギンは妖怪でもありません。
それでは一体ギンは何者なのか、それが、今後少しだけ分かります。
(うさぎが勝手に少しだけだと思っていますが...)
長くなってしまったので、分割して記事にしようと思います。
読んでくださり、ありがとうございました。
はな
2021/08/24