うさぎの趣味のお部屋

月は好きだけど月に行きたいとは思わないうさぎ。

ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン を見た話⑦ (ネタバレ有り)

こんにちは~!うさぎです。

今回も気合を入れて書いて行きます!

htmt167.hatenablog.jp

htmt167.hatenablog.jp

htmt167.hatenablog.jp

htmt167.hatenablog.jp

htmt167.hatenablog.jp

htmt167.hatenablog.jp

 

最近長い記事が多くて読むのがつらかったらすみません...!書きたいことを忘れないように書いてるだけですので斜め読みしてくださいね!

 

 

 

記事では本編の内容について扱い、ネタバレも含みます。

以下、ご注意ください。

 

 

 

第7話 「       」

 

『いつか、きっと見せてあげるね、お父さん』

そう言ってくれた娘は、もうここにはいない。

 

湖畔にぽつりと立つ屋敷に、人気戯曲家のオスカー・ウェブスターは暮らしていました。

オスカーは戯曲の執筆を手伝ってくれる自動手記人形を呼びます。

現れたのは、オスカーが名前すら悲しくて囁けない、「あの子」と同じ髪色の少女、ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンでした。

 

ヴァイオレットがやって来ても、オスカーは何かを紛らわすように酒を飲み続け、仕事に向かおうとしません。

ヴァイオレットは、困ったお人ですね、と身の回りの世話をします。

しかし、仕事に向かわないのには理由がありました。

 

オスカーには、自分の命よりも大切な娘がいました。

お気に入りの日傘を差して湖畔を歩く「あの子」の名前は、リビアといいました。

『わたしもこの湖を渡ってみたい。あの落ち葉の上なら、歩けるかなぁ』

そう言って、オスカーに微笑むのです。

ですが、幼い彼女は病気に倒れ、天国へと旅立ちました。

ただ一人、父であるオスカーを残して。

 

大切な人との別れがどれほどつらいことか、ヴァイオレットは、オスカーの深い悲しみに共感します。

 

オスカーは、オリビアに生前聞かせてあげていた物語を、子供向けの戯曲として完成させようとしていました。

物語の終盤、主人公は日傘を使って湖を渡り、父親の待つ家に帰らなくてはなりません。

その情景が思い浮かばず、行き詰まってしまいます。

 

オスカーは、ヴァイオレットに娘の日傘を持って湖畔を歩くように言います。

歩くだけでよいのか、と返すヴァイオレットに対し、できれば、湖の上を落ち葉をつたって歩いて欲しい、と言います。

ヴァイオレットは、かしこまりました、と承るのです。

 

次の瞬間、オスカーの瞳に、オリビアの日傘を持って湖に向かって跳躍するヴァイオレットが映ります。

ブーツが水面の落ち葉に触れて、風の力でふわりと一瞬浮き上がります。

 

オスカーはその姿に、亡くなったオリビアを重ねます。

「死なないで、ほしかったなぁ...」

オスカーには、オリビアが微笑みかけたように見えました。

 

「君は死んだ娘の『いつかきっと』を叶えてくれた。ありがとう。ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン」

と、優しさに満ちた瞳でオスカーは告げます。

 

依頼が完了し、帰路につくヴァイオレットの瞳の奥には、悲しみが宿っていました。

 

ライデンの港についたヴァイオレットは、エヴァ―ガーデン家の奥様と再会します。

最初の非礼をお詫びするヴァイオレットに、奥様は立派になった、"亡くなった"ギルベルトも報われる、と話すのでした。

 

ヴァイオレットは、少佐が"亡くなっている"ことを初めて知り、混乱し、取り乱します。

 

会社に戻って社長に無事を問いただしますが、未帰還だと知らされ、認識票ががれきの下から見つかった、と教えてもらうのでした。

 

 

 

7話、結構しんどかったです!涙腺がぁぁぁ...!

まずはお決まりの映像美についてですが、今回も自然の風景が多めということで、特に光と水の描き方が上手だなあって思いました。湖はキーとなる場所ですが、光を反射してキラキラと輝き、水面に浮かぶ落ち葉も美しく、さらに透明感のある水が描かれていて素敵でした。ヴァイオレットが跳ぶシーン、そしてそれを見たオスカーに当たる光、ここが一番素晴らしかったと思います!

オスカーは、奥さんを病気で亡くし、それから娘のオリビアとここに引っ越してきましたね。そして娘にも先立たれてしまう...可哀想で、仕事なんかできないよな、って思いました。しかも、娘に話してあげた物語をもう一度考えるなんて、常にオリビアのことを思い出して悲しくなるじゃないですか...。ですが、ヴァイオレットと話し、物語をどうしたいのか、どのような結末にしたいのか、自分のそうであってほしかったという願望も含めて認めることができ、オリーブの物語が完成しましたね。感動でした。湖の上で跳んでほしいというお願いは、つい口から出てしまっただけのもので、当然できっこないものですが、ヴァイオレットはできないと言わず、少しでもやってみせてくれました。この代筆は、ヴァイオレットにしか、務まらなかった仕事だと思います。最後の、生きてほしかった、という願いの部分は...もう... 大切な、"愛する人"ですからね。ですが、ヴァイオレットの行動がオスカーの救いに少しでもなっていたと思うので、良かったと感じました。

ヴァイオレットは今回、初めてギルベルトが亡くなったということを知りました。衝撃だったと思いますし、今まで嘘を教えられていたのだと、裏切られた気持ちにもなったと思います。そういったことが感じられたのは、また一歩成長し、感情を獲得し、自分の気持ちが分かってきたことだと思います。しかしながら、筆者も衝撃でした。認識票とは、戦争で遺体がひどいことになり、身元の判別ができない場合に身元を証明するための、プレートやタグや名札などの形でいつも身に着けておくものですよね。それががれきの下から見つかったとしたら...あまり良い期待はできませんね。そもそも、ヴァイオレットも両腕を失くしているわけですから、きっとかなり悲惨な状況だったと思います。次回、ヴァイオレットがどのように向き合っていくかに注目したいです。

 

 

今回はここまでにします。

読んでくださりありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2021/09/07