うさぎの趣味のお部屋

月は好きだけど月に行きたいとは思わないうさぎ。

神様になった日 を見た話② (ネタバレ有り)

こんにちは。うさぎです。

 

前回に引き続き、書いていきます!

前回はあらすじをたくさん書いたので結構な文量になってしまいましたが、今回は感想で結構な文量を目指したいです(笑)

htmt167.hatenablog.jp

 

 

 

ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

 

今回は第4話から書こうと思います。

第4話、麻雀の回はかなり印象深いです。

うさぎ自身は雑魚ですが麻雀に親しみがあって、雑魚ですがたまに麻雀してます。雑魚なのでもっと勉強したいですが…。

雑魚の話(?)はさておき、陽太は美人弁護士コメンテーターの天願賀子の大ファンでした。それを知ったひなが、天願主催の麻雀大会に陽太を送り込みます。

しかし陽太は素人です…麻雀の役や点数など分かるはずもなく…負けるのは当たり前なのですが、ひなに指示された通り、ルールにない役で上がっていき訳の分からない点数を要求して、それが天願に認められて優勝してしまいます…!

例えば、「二色同順」とか「ドラ隣」とか「途中まで通貫」とか、「無限立直」とか!

挙句の果てにはウノのルールが取り入れられていましたが、ゴロの良さとか何かこう技名として成り立っている雰囲気のようなものが面白くてですね、わけわかんないのに面白かったです。

生粋の麻雀プレイヤー(麻雀愛好家さん?雀士と言うのでしょうか?)さんはこれを見てどう思われたのでしょうか、非常に気になりますが、既存のものから新しいものを作り出すことって簡単ではないと思うので、麻枝さんの独創性はすごいなって思いました。

 

そして第5話、伊座波さんの回ですね。

伊座波さんのお母様は亡くなって10年経ちますが、お父様がずっとお墓参りにも行かず家でふさぎ込んでいることを気にしていました。ひなと陽太がお父様を連れ出して話を聞いたところ、お母様の遺したビデオメッセージがあるが伊座波さんにはまだ見せられていないとのこと。ここでひなが一役買って、伊座波さんのお母様に成りすまして冥界から繋がる電話をかけてビデオメッセージの存在を伝えます。

この回は驚いたことが1つあって、実は電話口で聞こえている声は、相手の本当の声ではなく、よく似て作られた合成音なのだそうです!確かに、処理機能の簡便さを考えればその方が良いのかもしれません。ずっと相手の声だと思って聞いていたので驚きでした…!ひなが伊座波さんのお母様に成りすますという芸当も、この仕組みを利用すればできないことではないということですね。現実的には無理な話だと思いますが…。

ビデオメッセージの内容は、伊座波さんの誕生日を18歳まで祝うというもので、最後のメッセージまで見たら、お母さんのことを忘れてビデオも処分しなさい、というものでした。お母様は、自分を忘れて元気になる、という大魔法をかけてメッセージを終えます。

とても感動しました。こんなこと言ってはいけないのかもしれませんが、誕生日を祝うとか、ビデオメッセージってごくありきたりだと思いました。ですが最後の、自分を忘れて、という部分が予想を超えてきました。

人は、たとえ亡くなったとしてもその人を知る人の中で生き続けるわけじゃないですか。楽しかった思い出や悲しかった思い出と共にたまに想起されて、ずっと心の中にはいると思います。忘れるということは、自分が二度死ぬということと同じだと思うんです。遺された側としても、愛しい大切な人のことはずっと覚えておきたいと思うはずです。だからこそ、お父様はずっと閉じこもっていましたし、伊座波さんも内向的な性格になってしまったのだと思います。それは悪いことだと思いません。それだけ大切な存在で、ずっと忘れたくないという気持ちの表れですから。お母様がこの大魔法をかけたのは、そんな夫と娘の状況を見越して、自分の死を乗り越えて生きて行って欲しいという母や妻としての愛だと思いました。

でも忘れろという必要まではないと思いました。じゃあどうしてそこまで言ったのかなって考えてみたのですが、忘れて、って言うことで、忘れない魔法をかけたのではないかと思いました。人って意外と、忘れたいことほど忘れられない時があると思います。忘れてと言われたことはなおさら、そしてそれが自分にとって絶対に忘れたくない記憶なほど、簡単に忘れることはできないでしょう。伊座波さんのお母様は本当に忘れて欲しかったわけではなく、ちゃんと前を向いて幸せになって欲しいと愛しているからこそ考えて、こういう大魔法という方法を取ったのではないかと思います。ビデオを消すということは、ビデオがあるから何度も観れるという状況にさせないためで、それはより記憶を強く残させるのかな…って思いました。

まあ本当に忘れて欲しかったのかもしれませんが、それは麻枝さんのみぞ知る、ですね。麻枝さんの表現の仕方が好きです。

 

最初にも書きましたが、とても感動しました。

幸せになって欲しいです。

そしてまた告白のチャンスを逃した陽太はヘタレですね。

 

 

 

読んでくださりありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2022/02/10