うさぎの趣味のお部屋

月は好きだけど月に行きたいとは思わないうさぎ。

ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン を見た話④ (ネタバレ有り)

こんにちは。うさぎです。

前回に引き続き書いて行きたいと思います。

htmt167.hatenablog.jp

htmt167.hatenablog.jp

htmt167.hatenablog.jp

 

この記事が初めてだという方はぜひ、最初からご覧になって頂けたらと思います!

 

 

 

記事では本編の内容について扱っており、ネタバレも含みます。

以下、ご注意ください。

 

 

 

第4話 「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」

 

長かった髪をばっさりと切り捨て、ハイヒールを履いて、お気に入りの衣装をまとえば、気分はライデン一番の自動手記人形。

新人ドールのアイリス・カナリーは働く女性に憧れていました。

 

ある日、アイリスに見知らぬ人物から初めての指名が入ります。

張り切っていたアイリスですが、ハイヒールのため階段で転び、腕を怪我してしまいました。

タイプライターが扱えなくなってしまったため、ヴァイオレットと共に依頼人の所へ向かいます。

そこは、アイリスの生まれ育った地元でした。

 

都会を離れたのどかな土地、カザリで待っていたのはアイリスの両親でした。

心配性の両親は、都会で働く一人娘に会いたくて、偽名で依頼を出したのでした。

 

褒められるヴァイオレットとは対照的に、アイリスは家族から何も言ってもらえません。

お気に入りの衣装も気付いてもらえず、ライデンで一番のドールという話も嘘だと見抜かれていました。

 

両親は、アイリスのために誕生日パーティを開き、花嫁候補を集めます。

そのための招待状の作成と配達が依頼内容でした。

その中には、かつてアイリスが想いを寄せていた彼の姿もありました。

招待状を出さないで、とヴァイオレットに頼んでいたアイリスはショックを受けて途中でパーティを飛び出してしまいます。

 

慣れないハイヒールを履いて背伸びをした理由、生まれ育った故郷を離れた理由は、実らなかった恋を忘れるためでした。

アイリスが告げた「愛してる」は、長年恋い焦がれた彼の心には届かなかったのです。

 

愛してるは

とても勇気のいる言葉なのですね...

受け入れられないと

そこにいたくなくなるくらいに...

 

引用:ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン

愛してる」という言葉の重さをヴァイオレットは知りました。

愛してる」はとても勇気のいる言葉、少佐も...と考えるのでした。

 

心の整理がついたアイリスは、ヴァイオレットに代筆を依頼します。

自分が台無しにしてしまったパーティの招待客へお詫びの手紙を出したい、と。

それならば、ご両親にも手紙を書いてはどうか、とヴァイオレットは提案します。

手紙だと届けられるのです

素直に言えない心のうちも、届けられるのです

 

引用:ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン

不器用な娘から両親への手紙には、面と向かっては言えないけれど、本当に伝えたい気持ちがつづられていました。

 

人の気持ちは繊細で複雑で、時には相手を想うから吐く嘘もある。

手紙だからこそ届けられる気持ちもある。

ヴァイオレットは少しずつ人の気持ちを理解し始めていました。

 

 

 

今回は、アイリスに焦点が当てられた物語でしたね!

この時代は、やはり女性は職に就くより家庭に入ることが美徳とされているのでしょうか。アイリスの地元は地方だそうですので、少しその傾向が強いのかもしれないと思いました。一人娘だとなおさら心配だ、という気持ちは分からなくありませんが、アイリスが少し可哀想に感じてしまった部分もありました。

そして、好きだ、愛してるといった言葉は、気持ちを伝える言葉の中でもとりわけ、勇気がいる言葉ですよね。それをヴァイオレットが知ることができたのが、今回の一番の進歩だと思います。

ヴァイオレットは苦悩していました。人の気持ちは少しは理解できるようになったが、それでもまだ本当の気持ちをくみ取ることができなかった、と。ですが、それはきっと、ヴァイオレットの中にも少しずつ感情が芽生えている証拠でもあるのかなと思います。人の気持ちを理解するのって結構難しいと思うのです。だから勘違いとかすれ違いとか、そういったことが起きて争いにもつながると考えています。アイリスの張った見栄も、自分がそうなりたいからという理想を掲げているだけでなく、家族に心配させないためでもあるのかな、なんて思ったりもします。まあ、家族はそれが嘘だと見抜いていたようですが...。そこはやはり、親子ですね。一人っ子でどのように育ってきたか多少は想像ができます。そこから自立するために一生懸命に頑張るアイリスも、いつか肩の力を抜く日が来ると良いのかななんて思います。

 

最後の帰りの列車の部分で、アイリスが、自分の名前はお花が由来だと話します。

窓の外には、アイリスの花が、真っ青に、一面に咲き乱れていました。

とっても美しかったですね。そして凛々しい感じが、アイリスのようでした。

そこでヴァイオレットも、自分が名前をもらった時のことを思い出します。少佐は花を見て、ヴァイオレット、と名付けました。

「君は道具ではなく、その名が似合う人になるんだ」と仰って。

少佐のヴァイオレットに対する気持ちというか、願いのようなものを感じます...。

ヴァイオレットはきっと、美しい女性になりますね!!

 

 

今回はここまでにしたいと思います!

読んでくださりありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2021/09/04