うさぎの趣味のお部屋

月は好きだけど月に行きたいとは思わないうさぎ。

ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン を見た話⑩ (ネタバレ有り)

こんにちは。うさぎです。

前回に引き続き書いて行きます!

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今回もとっても気合を入れて頑張ります!!

 

 

 

記事では本編の内容について扱い、ネタバレも含みます。

以下、ご注意ください。

 

 

 

第10話 「愛する人は ずっと見守っている」

 

マグノリア家の屋敷につながる白樺の一本道を、大きなお人形が日傘を差して歩いて来ました。

冬の初め、屋敷にやってきた自動手記人形、ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンです。

 

マグノリア家の一人娘アンは、好奇心旺盛でお母さんが大好きな女の子です。

けれど、最近は気分が晴れません。

母の体調が芳しくない上に、訪ねてくる客が後を絶たないのです。

一緒におままごとをすることも、本を読むことも、虫を捕まえることもできません。

手紙を書くために母が招いたという「お人形」も、きっと私から母を奪う存在に違いありません。

 

それから、母はヴァイオレットと二人きりでアンに内緒の手紙を書き始めました。

母に近づくことを許されていないアンの心には、ますます不安が募ります。

 

アンは、誰に充てたものかもわからない手紙を書くより、少しでも自分と一緒にいて欲しいと願います。

それが叶わないのなら、「せめて手紙を書いている側でお母さんの手を握らせて欲しい」と訴えます。

なぜなら、もう母に残された時間がないことを知っているからです......。

 

それすらも許されず、アンは胸が張り裂けそうになり、屋敷を飛び出します。

わがままを言って、母を悲しませたいわけではないのに、涙が止まりません。

「手紙なんて届かなくていい」と泣きじゃくるアンに、ヴァイオレットは優しく告げます。

「届かなくていい手紙なんて、ないのですよ」

そう言って、ヴァイオレットはアンをそっと抱きしめました。

 

ヴァイオレットが依頼を終え、屋敷を去る日になりました。

アンは、ヴァイオレットのあたたかな頬に小さなキスをしました。

その時、ヴァイオレットが「お人形」ではなかったと知ります。

ヴァイオレットは、愛らしいアンに優しく微笑みかけました。

 

ヴァイオレットがアンに内緒で代筆した手紙、それは、50年間にわたってアンの誕生日に届く、母からの手紙でした。

将来、母が亡き後も、アンは手紙によって母の愛情を受けて育つのです。

 

遠く離れたところにいる、母に見守られながら。

 

 

 

第10話、感動で大号泣しました。

つらくて、苦しくて、悲しくて、でも優しい、温かい、そんな意味で胸が締め付けられる素敵なお話でした。

実は、まだヴァイオレット・エヴァ―ガーデンを見ていない時に、10話の内容のネタバレをくらいました。なるほどなるほど、それで皆さん泣けたと仰っているのね、ならもう内容を知ったうさぎは泣かないわ、と思い見ていたら...考えが甘かった...!何回見ても泣けました!!!声を大にして言いたいです!

これは泣けます!!!!!!

取り乱しました。大変失礼致しました。

まず、この話はアンに焦点がとても当てられていました。アンは最初、ヴァイオレットのことを本物のお人形だと思っていました。ドールと言っても意味は違うのですが、ヴァイオレットは美しく、表情があまりないのでお人形にも見えるかもしれません。アンは好奇心旺盛ですので、ヴァイオレットがお茶を飲んだ時驚いて、飲んだお茶はどうなるのかと聞いていました。ヴァイオレットも上手に答えていましたね。

ヴァイオレットと奥様が代筆の作業をしている間は、アンは近づくことができません。隣の部屋からその様子を眺めたり、一人で遊んだりするしかないのです。とてもとても寂しそうで、可哀想になりました。奥様は体調が優れない時も多く、その時はアンがヴァイオレットの相手をしてあげる、といって二人で遊んでいました。アンもだんだんとヴァイオレットになついてきます。以前までのヴァイオレットなら、子供と遊ぶことはできなかったでしょうが、今のヴァイオレットには子供の遊びにも付き合えるようになっており、大きく成長していました。

それでも、アンはお母さんが心配で手紙を書くのをやめて、一緒にいて、と度々訴えます。それが悲痛で見ていられませんでした。屋敷に来るのは、屋敷などの財産を狙う人ばかりで、奥様のことを心配している人がお見舞いに来ているようには見えませんでした。遠くにいる大切な人に書いている、と言っていましたが、お見舞いに来ないような人が私より大切なの、と言います。アンがお母さんのことを思う気持ちと、お母さんがアンのことを思う気持ちは同じはずなのに、言葉にすることができないからこそすれ違ってしまっていて、本当につらかったです。そして、アンのお父さんは立派な戦死を遂げられた、これもつらいものでした。せめてお父さんが帰還していれば、アンは一人になってしまうことはなかったかもしれません。元軍人のヴァイオレットには、何か感じることがあったかもしれません。自分も戦争で少佐を失った、愛する気持ちは完全にはわからないけれど、ヴァイオレットもきっとアンの気持ちが分かったのではないのでしょうか。

アンは子供らしくもあり、賢くもあったと思います。お母さんがもうほとんど生きられないことにも気づいていました。だからこそ、大好きだからこそできるだけ長く一緒にいたかったと思います。その思いをぶつけた後、お母さんが泣いてしまったのと、それでも手紙をやめてくれなかったので、アンは屋敷を飛び出し泣きじゃくります。ヴァイオレットが追いかけ、なぐさめます。お母さんを泣かせてしまった、アンの母を思う気持ちと優しさに泣きました。手紙は、伝えたい思い、言葉では伝えることができない思いを伝えるもの、だからこそ、届かなくてよい手紙などないと諭します。奥様がアンに毎年伝えたい思い、自分はもうその頃には生きていないから、直接言葉で伝えることができない思いを、手紙は届けてくれるということに気づき、感動しました。

ヴァイオレットが帰る日になりました。EDテーマが流れ始め、涙腺が危うかった頃です。

アンが、お母さんは誰に手紙を書いていたんだろう、ヴァイオレットの手紙、読んでみたかったな、と思うシーンの後、アンに手紙が届くシーンになります。一緒に遊んだ家には、もう奥様の姿はありません。けれど、母親から愛する娘に、毎年一通の誕生日の手紙が届いて、愛を知るのです。音楽と映像が相まって号泣しました。アンはだんだん成長していき、好きな人ができ、結婚し、母親になります。大好きなお母さんと過ごした家で、新しい家族と暮らすのです。その間も、ずっと遠くから、愛する人は見守っているのです。

会社に戻ったヴァイオレットは泣きます。アンの気持ちになって泣くのです。ヴァイオレットが、感情を大きくあらわにします。ここも、とても感動しました。もう道具ではありません。誰かに寄り添うことができるドールになったと思います。

本当に、とても感動しました。

 

 

長くなってしまいましたが、ここで終了します。

読んでくださりありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2021/09/10