うさぎの趣味のお部屋

月は好きだけど月に行きたいとは思わないうさぎ。

Project Itoh

こんにちは。うさぎです。

以前、好きな作家さんがいると言って、"伊藤計劃"さんに関する記事を書かせていただきました。

htmt167.hatenablog.jp

 

今回は、その続きを書きたいと思います。

 

"Project Itoh"を皆様はご存知でしょうか?

文字通り、伊藤計劃さんに関する企画、計画です。

伊藤計劃さんの代表作3作を、アニメ映像化するという企画で、伊藤さんが亡くなられてから始動しました。

虐殺器官」「ハーモニー」「屍者の帝国

まず、円城塔さんとの共著である、「屍者の帝国」から映像化されました。

次に、「ハーモニー」が映像化され、最後が「虐殺器官」でした。

しかし、「虐殺器官」の製作途中に制作会社が倒産し、一時は製作中止の危機に陥りました。Projectの続行は困難かと思われましたが、他の製作会社に引き継がれ、無事映画が公開されました。

そして筆者は、少し前に、3作全て観ることができました!!

虐殺器官」だけ公開されるのが遅く、ずっと観ることができていなかったのですが、見終わることができました。どの作品も丁寧に作られ、見ごたえがあり、一度では理解できないほど奥深かったです。

何回も観てちゃんと理解したい...だけど時間がない...!

そう思ったうさぎは、本を読むことにしました!!

映画は観るのにまとまった時間が必要ですが、本ならいつでも読めて、読む時間も調節できます。

とても面白いし難しいです!!度々戻ったり、一文を何度も読み直したりしながら頑張って読み進めています。

この記事を読んでくださった方、気になったら映画でも書籍でもいいので手に取ってみてください!いつか紹介の記事も書きたいと思います!

 

 

読んでくださりありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2021/09/17

Angel Beats! のEDについて考えてみた話 (ネタバレ有り)

こんにちは。うさぎです。

まず、前回の記事をどうぞ。

htmt167.hatenablog.jp

 

そして今回は、EDについて感想を書いてみようと思います!

つまらない話ですが、良ければ読んでくださ~い!

 

 

記事では物語の内容について扱っており、ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

 

うさぎは、EDの多田葵さんが歌われた「Brave Song」を、仲村ゆりことゆりっぺの曲だと思っています。確かEDの映像では、最初はゆりっぺから始まったような気がします。そしてだんだん、仲間が増えていったと思います。

いつもひとりで歩いてた 振り返るとみんなは遠く

それでもあたしは歩いた それが強さだった

もう何も恐くない そう呟いてみせる

ゆりっぺは"死んだ世界戦線"のリーダーであり創設者でした。学園で、天使や神に対する反抗を何十年も続けていたとありました。

リーダーとして戦線メンバーを引っ張っていくゆりっぺは、周りと対等に付き合っているようで孤独だったと思います。当初は、目的のためなら仲間に被害があっても構わない、といった姿勢を見せたこともあり、序盤はやはり、他のメンバーとは違っていたと思います。そして、そういったことを考えたり実践できるからこそ、ゆりっぺは強かったですね。前世で全てを失ったゆりっぺに、恐いものはなかったでしょう。

いつか人は一人になって 思い出の中に生きてくだけ

孤独さえ愛し笑ってられるように あたしは戦うんだ

涙なんて見せないんだ

ゆりっぺは30分で全てを失い、一人になってしまいました。それからずっと、その時の記憶や楽しかった思い出を胸に、生前も学園も生きていたと思います。全部忘れて転生し、一人じゃなくなるよりも、それを拒んで思い出と共に一人で生きて行こうと決めて、戦い続けていました。涙を見せたのは最後だけでしたね。

いつもひとりで歩いてた 行く先には崖が待ってた

それでもあたしは歩いた 強さの証明のため

吹き付ける強い風 汗でシャツが張りつく

いつか忘れてしまえるなら 生きることそれはたやすいもの

忘却の彼方へと落ちていくなら それは逃げることだろう

生きた意味すら消えるだろう

オペレーションを重ねていく度、天使は進化したと思いますし、危険なことも増えていったと思います。

全て忘れて転生することは逃げること、それは簡単だけれど、自分が成してきたこと、家族のために頑張ったこともなくなってしまうだろう。それだけはダメだと、自分だけでも覚えていないと、と思っていたのではないでしょうか。その重いを糧にしていたから強かったのだと思います。

風はやがて凪いでた 汗も乾いて

お腹が空いてきたな 何かあったっけ

賑やかな声と共にいい匂いがやってきた

これは、一般学生から食券を巻き上げたオペレーションを思い出しますね。あれだけ巻き上げておきながら、一人一枚だけしか使わない、というのが素敵でした。

いつもひとりで歩いてた みんなが待っていた

いつか人は一人になって 思い出の中に生きてくだけ

それでもいい 安らかなこの気持ちは それを仲間と呼ぶんだ

いつかみんなと過ごした日々も忘れてどこかで生きてるよ

その時はもう強くなんかないよ

普通の女の子の弱さで涙を零すよ

ゆりっぺは孤独であったかもしれません。しかし、周りに仲間がたくさんいました。いつも仲間はついてきてくれました。転生したらきっと、すべて忘れてしまうかもしれない、その時はもう学園や戦線の時の強さはないけれど、普通に生きているよ、ということですね。

ゆりっぺは最強で勇気がありました。それほどの想いを抱えていました。最後は未練をなくして消えました。それがとても表現された歌だったと思います。

OPもEDも本当に最高の歌でしたね!

 

では、ここで終わります。

読んでくださりありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2021/09/16

Angel Beats! のOPについて考えてみた話 (ネタバレ有り)

こんにちは。うさぎです。

今回は、前に書いた記事でできなかったことについて書いてみようと思います。

以前、「Angel Beats! を見た話」を書いており内容についての感想を書きましたが、その時にできなかった主題歌についての感想を書こうと思います!

 

今回はオープニングの、Liaさんが歌われた「My Soul, Your Beats!」について書きます。

 

アニメ本編の内容について扱い、ネタバレも含みますのでご注意ください。

 

 

 

目覚めては繰り返す眠い朝は 襟のタイをきつく締め

教室のドアくぐるとほんの少し 胸を張って歩き出せる

そんな日常に吹き抜ける風

うさぎはこの曲を天使、立華かなでにフォーカスを当てた曲だと思いました。

かなでは、あの世界では生徒会長として「未練を残して死んだ人間が、学園生活を楽しく過ごしてこの世界を『卒業』できるようにする」ために活動していました。

そんなかなではとても真面目でした。この歌詞にあるように、きっちりと制服を着て、自分の目的に誇りを持って活動していましたね。

そんな普通の日常に、音無という待ち望んだ存在が来たということですね。

聞こえた気がした 感じた気がしたんだ

震え出す 今この胸で

もう来る気がした

幾億の星が消え去ってくのを 見送った

手を振った

よかったね、と

かなでは生前、音無の心臓をもらっていました。音無が来ることを何となく感じ取っていた、ということですね。

幾億の星、というのは、生徒会長として共に過ごした仲間が、未練を無くして卒業していったことを表していると思います。しかし、かなでは未練が残っており、他の人たちが消えても消えることができません。だからずっと、良かったねと見送っていたんですね。それが少し寂しくもあったと思います。どのくらい待っていたのでしょうね...。少なくとも戦線メンバーよりは先にいそうですが、学園に来るタイミングは、前世で死んだ時期とは関係ないようですから、もしかしたら途方もない時間を待っていたのかもしれません...。

廊下の隅見下ろす 掃除の途中

おかしなものだと思う

あたしの中の時は止まってるのに

違う日々を生きてるように

埃は雪のように降り積む

これはきっと、音無が学園に来た後の心情だと思います。かなで自体は周りと変わらず亡くなっており時間は止まっていますが、心臓の持ち主の音無はかなでとは違う学園生活を送っており、それが心臓から伝わって違和感を感じているのだと解釈しました。その違和感がだんだん積もってきて、かなでも生徒会長らしくない行動に出た可能性も考えられますね。

待ってる気がした 呼んでる気がしたんだ

震え出す 今この時が

見つけた気がした 失われた記憶が呼び覚ました 物語

永遠の その終わり

音無は生前の記憶がなく、自分の名前も苗字しか最初は分かっていませんでした。そんな音無が記憶を取り戻したのは、かなでと行動し始めてから、自分の心臓=かなでの胸の上で鼓動を聴きながら眠った後でした。

音無が記憶を取り戻すことで、生前何があったか、どうしてかなでが感謝しているのかが分かり、かなではそれを伝えることができます。その時を待っていたのでしょう。そして、そうすることで未練を無くし、かなでの永遠のような学園生活が終わる、ということですね。

いつの間にか駆けだしてた

あなたに手を引かれてた

昨日は遠く 明日はすぐ

そんな当たり前に心が躍った

かなでは、いつの間にか音無と行動を共にするようになりました。その日々が楽しく、充実していて、昨日何があったかははっきりと思い出せないけれど、明日がすぐに来るくらい時間が早く過ぎている、という感覚なのでしょうか。

聞こえた気がした 感じた気がしたんだ

震え出す 今この胸で

もう来る気がした

幾千の朝を越え 新しい陽が

待ってる気がした 呼んでる気がしたんだ

震えてるこの魂が

見つけた気がした

幾億の夢のように消え去れる日を

見送った

手を振った

ありがとう、と

学園生活も、だんだんと不穏なものになっていきます。

影と呼ばれる存在が現れ、仲間を襲います。

もう今までとは違う、とかなでも戦線のメンバーも感じたと思います。

だからこそ、別れも近いと感じたのではないでしょうか。

新しい陽は、夕日のことでした。かなでは音無に感謝と別れを告げ、幾億の仲間たちのように、夕日が差す中消え去っていきました。

最期は幸せだったのでしょうか。

 

Angel Beats を直訳すると、天使 打つ(叩く) となりますので、天使を倒すという戦線の当初の目的と重なります。しかし、"天使の鼓動"とも訳すことができますね。これは最終回まで見なければ分からない伏線だと思います。

そしてこのOPの My soul, Your Beats! は 私の魂、あなたの鼓動 と訳すことができます。つまり、かなでの心臓は音無の心臓であったと証明しているようなものですね。OPの最初で、翼が生えたかなでが、この曲をピアノで弾いているシーンがあるので、もうかなでの曲のようなものだと思います!

というわけで今回は、AB!のOPについて少し解釈した記事を書いてみました。

 

読んでくださりありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2021/09/15

 

 

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FGOの現在③

こんにちは。うさぎです。

前回まで「ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン を見た話」を書いていましたが、無事書き終わりました!よろしければ読んでみてください!長いですが(笑)

終わってしまったので次は何を書こうかと考え、今やっているゲームの進捗を書くことにしました!

 

Fate/Grand Order通称FGO、先日うさぎは、やっと!やっと!

キャメロットの人理修復が完了しました~!!!

遅いですか?遅すぎますか?(笑)

ゲームを始めてから半年くらいですが、早い方は本当にスピーディーですので、うさぎは遅いのでしょう!ですが、トッププレイヤーの皆様に混ざれるほどの実力も知識もないですから、ゆっくり攻略していきます(^^)

ここ1、2ヶ月は育成しかしていなかったのですが、FGOは育成が大切だと聞きます。本当にその通りですね!!マシュだけでなく、各クラスバランスよく育てておきますと、攻略が大変やりやすくなります!

今まではエルキドゥとフレンド様のサーヴァントでゴリ押ししていたものが、キャメロットはクラス相性を考えなければ全く歯が立たない難易度でした。その点、我らが後輩、マシュは本当に優秀でした。途中で強化されますし、スキルもとても有能です。育てる価値しかないです。星5が一人しかいないうさぎのカルデアですが、星3でも低レアでも様々な使い道があるものです。エウリュアレには助けられました。

そして、最近新米マスター応援のようなキャンペーンができ、ストーリー限定のコンティニュー石が配布されましたね。あれにも助けられました。コンティニュー石と令呪を使い、聖晶石を使うことなくクリアすることができました。良かった...。石は貴重ですから...。

さて、キャメロットですが、難易度はさながら、ストーリーは悲しい話だったと思います。ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、結構つらかったです。

それとアーサー王と円卓の騎士について勉強しようと思いました。みなさんとても魅力的なサーヴァントですから、是非原典も確認してみようと思います。

これからバビロニアに向けて、また育成をしなおしています。

うさぎはバビロニアのトラウマに耐えられるでしょうか...!?

また進捗を書こうと思います。

あ、あと、いつかキャメロットとソロモンの映画を見たいです。

今はちょっと...無理ですが、いつか...。

 

 

読んでくださりありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2021/09/14

 

 

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ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン を見た話⑬ (ネタバレ有り)

こんにちは。うさぎです。

とうとう第⑬回、最終回になりました!

長かったですか?長すぎましたかね??(笑)

ですが一つひとつの記事が長いので、まとめるとそれこそ膨大になってしまうんですよね...。

前置きはこんな感じで、記事を書いて行きます!

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これまで通り気合を入れて、頑張ります!

 

 

 

記事では本編の内容について扱い、ネタバレも含みます。

以下、ご注意ください。

 

 

 

第13話 自動手記人形と「愛してる」

 

走り続ける機関車の上で戦闘を続ける和平反対派とヴァイオレットたち。

ヴァイオレットは銃弾からディートフリートを守りました。

メルクロフ准将は不適な笑みを浮かべ、機関車から飛び降ります。

その真意に気づいたディートフリートは、機関車の緊急停止を試みます。

橋の下に仕掛けられた爆弾の撤去にヴァイオレットは向かい、両腕の義手を失いながらも撤去します。

和平反対派の思惑は彼らの手によって阻まれました。

 

そして、ライデンシャフトリヒとガルダリク帝国の和平調印式が行われ、戦争は終わりました。

ヴァイオレットたちはライデンへ帰り、いつもの仕事に戻ります。

 

飛行機で空から手紙を届ける航空祭を前にして、C.H郵便社には代筆の依頼人がひっきりなしに訪れていました。

ドールたちは代筆に追われます。

カトレアとホッジンズは、ヴァイオレットにも自分の手紙を書くように勧めます。

「今のあなたが思う通りに書けばいいのよ、心のままにね」

初めて書く自分の手紙...

 

そこへ、ディートフリートがヴァイオレットを訪ねてきました。

連れて行かれたのは、ライデンのブーゲンビリア邸でした。

ヴァイオレットは、そこで初めてギルベルトの母親であるブーゲンビリア夫人と対面します。

息子を心から愛している夫人は、ヴァイオレットに語りかけます。

「あの子は、生きてる。心の中で。だから決して忘れない。思い出す度につらくても、ずっと想って生きていくわ。だって、今も愛しているんだもの」

夫人の言葉に、ヴァイオレットは強くうなずきました。

 

航空祭当日。

たくさんの想いがつまった手紙は、空から風に乗って大陸中へ旅立ちました。

ヴァイオレットも手紙を書いて空から飛ばします。

「親愛なるギルベルト少佐ーー」

その手紙が届くと信じてーー。

 

C.H郵便社に依頼をすれば、大陸のどこへでも彼女はやって来ます。

水色の日傘を差して、エメラルドのブローチをつけた、義手の自動手記人形が。

 

「お客様がお望みなら、どこへでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンです」

 

 

第13話、素敵でした。

誰かを殺す力を、誰かを守るために使い、機関車に乗っていた大使や郵便社の仲間、そしてギルベルトの兄ディートフリートを守りました。

ディートフリートに、ギルベルトの分まで生きて死ね、と最後の命令を出された時、もう、命令は必要ありません、と答えました。

航空祭の手紙の代筆では、悲しむ依頼人に対し、分かります、と寄り添いました。

ヴァイオレットは"普通"の生活をすることで、今までになかった経験をして、たくさん学び、成長しました。自分の気持ち、想いを表すことができるようにもなりました。

ヴァイオレットは、その名が似合う、素敵な人になったと思います。

感動しました。

特にギルベルトのお母様と会った時、思い出す度につらくても、愛しているからずっと想い続ける、というお母様のお話に対し、強くうなずいていました。ヴァイオレットも、自分の心の中に芽生えたギルベルトへの想いが、"愛"であるともう分かったと思います。

人を殺したその手で、人を結ぶ手紙を書き、成長し、愛を知り、愛を繋げていく。

してきたことは消えません。それは、これからしていくことも消えないということです。

ヴァイオレットはこれからも、呼ばれたらどこへでも行き、想いを綴る手紙を書くのだと思います。いつも、ギルベルトに見守られながら。

 

手紙って、素敵ですね。

 

いつか映画を見たいです。

本当に綺麗で、切なく、悲しくもあり、心温まるお話でした。

 

これで終わります。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2021/09/13

ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン を見た話⑫ (ネタバレ有り)

こんにちは。うさぎです。

もう第⑫回まで来ましたね。

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今回を入れて残り2話です!

気合を入れて書いて行きます~!

 

 

 

記事では本編の内容について扱っており、ネタバレも含みます。

以下、ご注意ください。

 

 

 

第12話

 

大陸の南北をつなぐ大陸縦断鉄道。

平和の象徴として完成したこの鉄道を使って、ライデンシャフトリヒとガルダリク帝国が和平書簡を交わします。

C.H郵便社から、条約文書を代筆するカトレアとその護衛のベネディクトが同行することになりました。

和平反対派は鉄道の破壊を目論み、それを阻止するために軍ではディートフリートの部隊が招集されました。

 

一方ヴァイオレットは、エイダンの故郷に手紙を届けた帰り道で飛行機から不審な煙を目撃します。

それは和平反対派による破壊活動の痕跡でした。

不穏な空気を感じ、機関車の停車場所に降り立ったヴァイオレットは、カトレアたちと遭遇します。

この時、すでに車両には敵兵が潜入していました。

 

会社に戻るように言われたヴァイオレットは、戻らず作戦に参加すると言って聞きません。

そのため、ヴァイオレットも依頼に同行することになりました。

ギルベルトの兄、ディートフリート・ブーゲンビリアは、ヴァイオレットを激しく嫌悪します。

「貴様は道具だ。俺が敵を皆殺しにしろと命じたら、平然と殺すんだろぅ?」

しかし、ヴァイオレットは不殺を訴え、ディートフリートが差し出した武器を拒否します。

自分の知らないヴァイオレットの姿、ディートフリートは、その変化を認めたくありませんでした。

 

書簡を交換する外交大使を護るため、車内で戦闘になってしまいます。

ヴァイオレットは素手で敵に応戦します。

反対派を率いるメルクロフ准将は、ヴァイオレットが「ライデンシャフトリヒの戦闘人形」だと気づき、憎しみを露わにします。

 

次々とヴァイオレットに敵兵は襲い掛かります。

エメラルドのブローチを奪われ、敵に捕らわれてしまいました。

ヴァイオレットは、メルクロフ准将の手中にあるブローチを見つめ、ギルベルトの瞳を思い出します。

 

メルクロフ准将がヴァイオレットに向かってサーベルを振り上げた瞬間、銃を構えた男がサーベルを撃ち落とします。

 

それは、ディートフリートでした。

 

ディートフリートは、ギルベルトを守れなかったヴァイオレットのことを憎んでいました。

「お前がギルを殺したんだ。だからお前も死んでしまえ!!」

ディートフリートの言葉が胸に突き刺さったヴァイオレットは、それでも言い返します。

「少佐は、それでも生きろとおっしゃったのです」

 

その時、ライフル銃の弾丸が放たれ、ヴァイオレットはディートフリートの前に飛び出しました。

 

 

 

12話、これからまた戦争が始まるか、始まらないかの瀬戸際で奮闘しますね。

ディートフリートは、ヴァイオレットがあの頃と変わったとは認めたくないと、ひどく責めますし、傷つけるようなことを言います。弟の死を乗り越えることがまだできていないのは、ヴァイオレットと同じですね。ギルベルト・ブーゲンビリアという存在が、どれほど周りに重要だったか、どのような存在であったか、というのが毎回伝わってきます。

さて、ヴァイオレットは一度、ディートフリートに対して「命令を」と言ってしまいます。そのことから、まだ命令がなければだめなのかと言われてしまいます。これは想像ですが、軍人である以上は上の命令が必要になりますし、ヴァイオレットは"元"軍人だったので、癖で言ってしまったのだと思います。ですが、無意識の内に言ってしまったとも考えられるので、まだヴァイオレットの根底にはぬぐい切れない何かが残っているのだと思います。その後、命令は必要ない、もう人を殺さない、と自分の意志を主張しました。そこはやはり成長だと思います。

そしてカトレアの、戦争なしでは生きて行けない人もいる、という言葉が心に残っています(今回ではなかったらすみません...)。それはその人の誇りや正義が関係してくるのでしょう。次回、最終回の展開に注目ですね。

いつかディートフリートとも和解できる日が来ればよいのでしょうが...厳しそうですね。

 

 

今回はここで終了します。

読んでくださりありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2021/09/12

ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン を見た話⑪ (ネタバレ有り)

こんにちは。うさぎです。

前回、情緒不安定かつ超長文でお送りしましたが、今回は落ち着いて、まあまあな文章量でお届けできたらと思います。

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気合を入れて行きましょ!!

 

 

 

記事では本編の内容について扱い、ネタバレを含みます。

以下、ご注意ください。

 

 

 

第11話 「もう、誰も死なせたくない」

 

C.H郵便社に戦場の兵士から代筆依頼が届きます。

大切なドールを危険な目に遭わせたくないと、ホッジンズは依頼を断るつもりでいましたが、ヴァイオレットは偶然、その依頼を立ち聞きしてしまうのでした。

ーーー戦場にも誰かに想いを伝えたい人がいる。

ヴァイオレットはホッジンズに黙って戦場へ赴きました。

 

クトリガル国、メナス基地。

そこは、内戦が勃発したばかりの危険地域で、たどり着くことさえも困難な場所でした。

ヴァイオレットは現地のヴァンダル郵便局の協力を得て、飛行機で基地へ向かいます。

 

依頼主のエイダン・フィールドは、所属する部隊の出撃命令を受けて雪山の中を歩いていました。

戦争はもう終わったはずなのに、恋人のマリアと両親が待つ故郷には、まだ帰ることができません。

突然、銃声が鳴り響きます。

物陰から兵士たちを狙っていたのは、ガルダリク帝国の残党でした。

まるで狩りを楽しむかのように、兵士たちを次々に撃っていきます。

「嫌だっ......!! 死にたくないっ!! 俺はっ......帰るんだ!!」

逃げ惑うエイダンでしたが、彼から散った鮮血は雪を赤く染め上げるのでした。

 

凄惨たる戦地に、上空から一人の少女が降りてきます。

それは、C.H郵便社の自動手記人形ヴァイオレット・エヴァ―ガーデンでした。

ヴァイオレットは残党を振り払い、エイダンを担いで小屋に隠れ、傷の手当を施します。

ですが、死期を悟ったエイダンは手紙を書いて欲しいと頼みます。

自分を育ててくれた両親への感謝の手紙、そして、故郷に残してきた幼なじみの恋人マリアへ「愛してる」と。

エイダンの言葉を指の動きでヴァイオレットは記憶します。

 

ヴァイオレットはエイダンを看取りました。

「大丈夫ですよ、旦那様。手紙は必ずお届けいたします」

 

夜が明け、ヴァイオレットはエイダンの故郷へ舞い降りました。

マリアとエイダンの両親は、手紙を届けてくれたヴァイオレットに涙ながらに感謝を告げます。

「エイダンを帰してくれてありがとう」

 

本当は助けたかった。でも、助けられなかった。

ヴァイオレットは、やりきれない想いに胸が締め付けられます。

 

「もう、誰も死なせたくない」

 

 

 

しんどかったです......。

この回は、個人的に一番何を思うべきか分からなかった回でもあります。終わったはずなのに終わらなかった戦争を恨むべきなのか、撤退するエイダンを敵軍がしつこく追い回し殺そうとしたことを酷いと思うべきなのか、きっとどれも間違ってはいないけれど、正しくもないのかなと思います。戦争は、単に損得だけでなく、それぞれの正義や祖国に対する想い、敵国に対する感情などがごちゃごちゃに混ざっているものだと思っています。だから、エイダンの死は偶然ではなかったと感じます。

大きく逸れてしまいましたが、本編に話を戻します。

エイダンは未だ内戦が続く地帯で兵士として従軍していました。出撃前にマリアの写真ともらったハンカチを見ていた部分が印象的です。未練を残して死ぬわけにはいかない、という決意に見えました。敵軍に襲われた後、何としてでも生きると、一生懸命に逃げる姿は胸が痛かったです。そして、撃たれてしまった仲間を見捨てない所も、優しく仲間想いの人物なのだと分かりました。たとえ生きていたとしても、負傷して動けないのであれば...と考えてしまいます。

ヴァイオレットが来て、手紙を書くシーンは胸が締め付けられました。両親とマリアに愛され、エイダンもみんなを愛していたのだと分かりました。もう一度お父さんとお母さんが出会ったら、自分も息子として生まれたいと言った所は感動しました。そしてマリアとは、まだ恋人らしいことをしたことがないと言っていました。彼らの大切な時間が戦争によって奪われた証拠でもあります。たくさんしたかったこと、してあげたかったことがあると思いますが、その気持ちを手紙にして伝えることで少しでも後悔が無ければよいなと思いました。死と隣り合わせの戦場だからこそ、誰かに伝えたい想いがある、ヴァイオレットの行動は危険で無謀ではあるものの、ドールとして正しかったのではないでしょうか。

最後にヴァイオレットが手紙を届けに行った所はつらくて仕方なかったです。最初は、"エイダンを帰してくれてありがとう"の言葉の意味があまり分かっていなかったのですが、きっと身体は帰ってこないとしても、心=想い=気持ちを、愛する人の所へと伝えることができたことを表しているのだなと分かりました。エイダンから手紙が届いた時のマリアの嬉しそうな表情と、何かに気づいて顔を曇らせる部分は、繊細に描かれていてすごいと思いました。

ヴァイオレットは同じく戦争で大切な少佐を失いました。大切な人、愛する人を失う気持ちや痛みが分かるようになったからこその、"もう誰も死なせたくない"という想いだったと思います。ヴァイオレットが成長したのと同時に、人間性も生まれていることが分かりました。ヴァイオレットには、これからより楽しい、嬉しいといった感情も感じてもらえるような瞬間があれば良いなと思います。

 

 

今回はここで終わります。

読んでくださりありがとうございました。

 

 

はな

 

 

 

2021/09/11